あ、そうか。 コイツ、いつもここで授業をさぼってたのか。 等々…考えながら吉田に目をやると、日に透けた茶色の髪が目に入る。 なんとなく吉田の隣りへちょこんと座ると、かすかに寝息が聞こえた。 あーもう。こんな無防備な姿見せやがって。やっぱり気になるなぁ。私、吉田の事好きなのかなぁ? そしてまだ寝たままの吉田。 ホントぐっすり。 何か可愛いな。 ちょっとだけ、触れたいな。 辺りを一端見渡して、そっと吉田の頬に手を触れる。 「……んっ」 びくっと反応するが、またスヤスヤと眠り続けた。