……そして今現在に至る。
真っ暗な暗闇の中、さっきまで元気だった中村が声を震わせた。
「ごめんね……私が荷物運び手伝って貰ったから……」
そう……。俺と中村は体育倉庫に閉じ込められてしまったのだ。
さっきまでイキがってた奴が急に弱気になってやがる。
全く。仕方ねぇなぁ。
俺は中村に気付かれないよう小さく息をついてから口を開いた。
「何言ってんだよ関係ねえだろ」
午後の授業なんかサボるつもりだったし。
「でも…」
「お前1人で閉じこめられるよりかはマシだろ?」
ここで泣かれるとマジ困る。
「…う、確かに」
携帯の明かりと暗闇に目が慣れてきたのもあって、周りが少し見えるようになってきた。



