快晴。


青空が広がる空の下。
渡り廊下の角に腰をかけて、制服のポケットから煙草の箱を取り出した。
この通りは殆ど人が通らず職員室から死角となっており一服をするのには絶好の穴場だ。

あまりにも天気が良くてこのまま午後の授業もサボッちまおうかな。
そんな事を考えていた時、滅多に開く事のない扉がギィーと音をたてて開いた。

まだ火をつけていない煙草を慌ててポッケへと詰め込んだ。





「丁度よかった。荷物運ぶの手伝ってよ」


声の主を見上げると、重そうな段ボールをかかえた見覚えのある女子が立っていた。