「中村ーいるか?」


現れたのは私に荷物運びを頼んだ張本人、体育の斎藤先生だ。


「……て、お前ら何やってんだ?」



「きゃぁぁぁっ」

「わわゎゎっ」


私と吉田はお互いに叫んで、慌てて離れた。




「全く、中村が5時間目の授業出てないって聞いて、もしやって思ってきてみれば……」

「すっ、すみません」


うわぁ。顔が沸騰しそぉっ……はずかしぃや。


吉田の方見れない。