クラスメィト~体育倉庫に閉じ込められてから気になる同級生~






でも、こんなに奴が慌てて私から離れるなんて……もしかして、男の事情ってやつか?
あんだけ人の事からかってたくせに、余裕がなくなりましたってか?


これはリベンジチャーンス!!



「あれれ?吉田くん。どうしたのかな?」


私は、ふふんとばかりに口にしてやる。
そして1歩1歩…吉田へと近付く。



「ばっ馬鹿近寄んなって!!」

「何でかなぁ?」


そう言って、吉田の背後から耳に息を吹きかける。

もちろんさっきの仕返しだ。
すると吉田はバッと耳を隠し顔を真っ赤にしながら口を開いた。



「お前マジ襲うかんな」

「あはっ。吉田おもしろいね」

「笑いごとじゃねっつの」

「きゃはははっ」


この時、吉田の反応が面白くて、おかしくて、少し私は調子に乗り過ぎてしまったのかもしれない。