合格発表当日｡
合格者の受験番号が貼り出されている掲示板へとやって来ると､スクールバッグから受験番号を取り出す｡
わたしの番号は“77”
ドキドキしながら､番号を目で追っていく｡

（……嫌な予感がする）

76 78 79 80……

何度確認しても､そこにわたしの受験番号は無かった｡
周りでは､合格したのだろう｡家族や友だちと写真を撮っている人もいれば､電話でその喜びを伝えている人の姿も見えた｡

だんだん自分が惨めに思えてきて､居たたまれなくなったわたしは､その場から逃げるように立ち去った｡

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