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ゆっくりと目を開けると、そこはタイムスリップする前のわたしの部屋だった。

(ちゃんと戻ってこれたんだ……)

ほっとして気が緩んだのか、ポロっと涙がこぼれ落ちる。
袖で涙をぬぐい、後ろを振り返る。

『そういえば、キミに渡すものがあったんだ』

そう言ってニコラは、わたしに数冊のノートと本を手渡した。

──‼︎

それは、わたしが中学生の頃まで使っていたもの。

ノートには、アニメキャラやお世辞にも上手とは言い難いマンガを描いていたり、マンガやイラストの描き方が書かれている本にはペンで書き込んだり、ふせんが貼ってあったりと使い込まれている。

ふと、脳裏に苦い記憶が蘇った。