目を開けると、そこはタイムスリップする前と変わらないわたしの部屋。

だけど、部屋はカーテンで閉め切られていて薄暗く、かろうじてカーテンの隙間から差し込む光でなんとか部屋の様子がわかる状態。

部屋は洋服が散乱し、物に当たったのだろう。
クッションはビリビリになって中綿が見えていた。

「ねぇ……この部屋って、本当にわたしの部屋なんだよね?」

『えぇ、そうですが』

(一体、5年の間に何が起こったの?)

驚きと戸惑いを隠せないでいると、突然ガチャっと扉が開く音がした。

──⁉︎