「なんで、水谷くんがここに....」






『小鳥遊って顔が可愛いだけで性格はすっげ〜ブスなんだぜ。あんな奴に付き合う男なんていねーよな。ははは…!』







思い出したくなった記憶。





水谷くんにそう言われてから私はずっとこの伊達メガネをかけている。






こんな顔、見られたらまた何を言われるか分からなかったから……。




「小鳥遊知り合いか?」






稲葉くん。






怖くなった雅は水谷から顔を隠すように稲葉の後ろに隠れた。







稲葉は何が起こっているかは分からなかったが、雅の怯えた姿を見て水谷は雅にとって何かあると思った。