【完】再会した初恋の彼はチャラくて、イジワルで、ときどき優しい

「バカ、嫌なわけないだろ。そうだ。もう一度約束しないか?」





「約束?」






起き上がって雅の手に触れて真っ直ぐ目を見る稲葉。






「来年のインターハイは必ず優勝する。そして、その先へお前を連れていく。絶対に…!」






「…渉」




ありがとう。私、とっても嬉しいよ…!その夢が叶うように、私はこれからも渉の近くでサポートをし続けるって約束する。




そして見せて。インターハイ優勝よりももっと凄い世界を…!!




「これは俺からの誓いだ」







そっと頬に触れて唇を落とした稲葉。雅はそれに応えるかのように稲葉の首に手を回した。






「やっぱりメガネない方がしやすいな。てか雅、髪ちょっと切っただろ?」




キスしたあとも稲葉は雅の頬に手をすりすりとさせて、その素顔をじっくり見つめる。




「この雰囲気でその話する?気づいてくれたのは嬉しいけどさ」






髪は腰まであったのを鎖骨くらいまで切っただけなんだけどね。






まぁ、これは私の願掛けみたいなものかな?






もう一度インターハイに行って優勝することを願って。