【完】再会した初恋の彼はチャラくて、イジワルで、ときどき優しい

「井口はいつだってバレーのことだけよ。ケガした時もバレーの試合のことしか考えてなくて、私の心配なんて気にをしてなかったわ」






井口先輩らしいというか。そういう時こそ千田先輩の声も聞いて欲しいな。






「千田」




胴上げの最中に井口が千田のそばにやってきた。話していたところに不意に来た井口に千田は少し緊張気味の様子。




「何よ?稲葉くんの胴上げしてたんじゃないの?」




「俺は掛け声だけだ。それより、お前に言いたいことがある!」






「何よ?」






「インターハイの決勝。いや、優勝までお前を連れていくから待ってろよ!」