【完】再会した初恋の彼はチャラくて、イジワルで、ときどき優しい

試合開始から一時間。






終盤になった頃、点数差はわずか一点差。海氷が有利となっている。





「これで取られれば予選敗退。稲葉もしっかりついてきてんだけど…」






体力が限界を迎えている。井口先輩はそう言いたいんだ。






水谷くんが打ったスパイクは全部渉の方に飛んできている。それが体力を消耗する原因だ。






勝利が見えた水谷は追い打ちをかけるかのように、稲葉を挑発し始める。





「あの後、俺は中学の奴らから除け者にされた。全部お前のせいだ。いや、お前たちのせいだ!あの時あいつが余計なことを言わなければこんなことにはならなかった。俺にとって、お前たちは疫病神でしかねえー!」