「いたっ!渉…」
次の瞬間、稲葉は顔を雅の顔の横まで近づけさせて、胸の内を明かす。
「心配した。待ってろって言ったのにあそこにいないし、探せば元の場所にいるとか…。あんだけ探したのに何なんだよ……」
渉の手が震えてる。こんなに心配かけてたんだ。
それなのに私、平然と渉に連絡して。渉の気持ちなんて考えてなかった。
「ごめんね渉。私、これを買いに近くの店に行ってて。ちゃんと言えば良かったのに。ごめんなさい…!」
稲葉は顔を上げて雅の手に持っていた袋を確認すると、さっきまで持っていなかったメンズ店の紙袋に気づく。
「買い物ってその袋?」
ゆっくり手が離された雅は稲葉へのプレゼントが入った袋を胸の前に出した。
「うん。渉にプレゼントしたくて。大したものじゃないんだけど。気に入ってくれたら嬉しいな」
次の瞬間、稲葉は顔を雅の顔の横まで近づけさせて、胸の内を明かす。
「心配した。待ってろって言ったのにあそこにいないし、探せば元の場所にいるとか…。あんだけ探したのに何なんだよ……」
渉の手が震えてる。こんなに心配かけてたんだ。
それなのに私、平然と渉に連絡して。渉の気持ちなんて考えてなかった。
「ごめんね渉。私、これを買いに近くの店に行ってて。ちゃんと言えば良かったのに。ごめんなさい…!」
稲葉は顔を上げて雅の手に持っていた袋を確認すると、さっきまで持っていなかったメンズ店の紙袋に気づく。
「買い物ってその袋?」
ゆっくり手が離された雅は稲葉へのプレゼントが入った袋を胸の前に出した。
「うん。渉にプレゼントしたくて。大したものじゃないんだけど。気に入ってくれたら嬉しいな」



