【完】再会した初恋の彼はチャラくて、イジワルで、ときどき優しい

やっぱり渉には黒だよね。よし、これにしよーと。






「決まりましたか?」




店員が再び戻ってきた頃には雅はTシャツを選び終わっていた。




手を持ったTシャツを大事そうに抱えて笑顔で答える。




「はい!これにしました。お会計お願いします」






「かしこまりました。では、こちらにどうぞ」






会計をして元の場所に戻った雅。






渉まだ戻って来てないんだ。お腹でも壊したかな?






一応連絡入れてみよう。






カバンからスマホを取り出して稲葉に連絡し始めた。






プルルルルル… プルルルルル… ガチャ!






「あ、渉?今どこ…」






『おい!今どこにいんだよ!?』






なんか怒ってる?!







「さっきのイスの所だけど。渉何かあったの?」






『いいか?絶対に動くんじゃないぞ!?いいな!』






ブチッ!