【完】再会した初恋の彼はチャラくて、イジワルで、ときどき優しい

帰り道は手を繋ぐことが多くなって、前よりも距離が近くなったように感じる。




会話も前より増えて、今もさっき先輩たちに言われたことを話していた。





「稲葉くんさ、皆に私と付き合ってるのバレたでしょ?」





「言ったつもりはなかったんだけどな。そっちもバレた感じか?」





「うん、千田先輩にね。他の先輩にもバレてたよ。やっぱり女の子は乙女の感が強いな〜。ちょっとの雰囲気で分かるんだもん。凄いよね」






「千田先輩と井口先輩もだけどな」






「へ?どういうこと?」




あの二人って何か特別なことあったっけ?さっきは言い合いしてたけど。






「おいおい乙女の感はお前にはないのか。あの二人もいい雰囲気だってことだよ…!」






「あれって昔から知っているからそんな風に見える訳じゃなくて?え?そうなの?!」