あの告白から1週間後。またいつも通りの生活が始まり、今日もマネージャーとしての仕事をこなしていた。





「小鳥遊ちゃ〜ん。今日のメニューを皆に配ってくれんかのー」





「はい。花火絵監督、腰は大丈夫ですか?」





監督はまた腰をやっちゃって、今は車椅子で過ごしている。





稲葉くんの指導に力を入れすぎて勢い余って腰を痛めるみたい。





「大丈夫じゃ。小鳥遊ちゃんだけじゃぞ。わしを心配してくれるのは。千田くらいになると心配しないで冷たいことばかり。わしの妻と似ておる」





すると後ろから怒った千田先輩が監督の方に近づいてきた。





「監督〜?無駄話してないでミーティング始めますよ?小鳥遊さんメニューよろしくね!」





「はい!」





「小鳥遊ちゃんヘルプミー!」




「あははは……」




車椅子の持ち手を握った千田先輩が監督をどこかへ連れってしまった。





ただこれはいつもの部活の風景なので部員はあまり気にしていない。







監督ったらいつもこうなるんだから。たまには休んだ方がいいですよ。





試合の時に監督がいないと何となく、盛り上がりにかけるんですから。





悔いなく、引退できるようにしてくださいね。