「離して」




「やだ」




やだって…やっぱり子供みたい。さっきまではカッコイイなって思ってたのに。ガッカリしちゃうな。





逃げようとする雅だが、稲葉はそんな雅を抱きしめている腕に更に力を入れて離れないようにした。






こんなに近かったら心臓の音聞かれちゃうよ。





振り向きたいけど、今振り向いたら顔が赤いのバレちゃうし。






かと言ってもこの状態も耐えられない。