「…………パパが……」
「うん」
「……パパが、許さないよ……親ばかだから」
「許してもらうまで何度も足運ぶ」
「……私、大学行きたいの……心理学の勉強したいって思ってる」
「納得できるまで頑張ればいいだろ」
「……大学院にも進むかもしれないし……働いたら……仕事が大好きになるかもしれない」
「お前ならそうなるだろうな」
「……子どもは好きだけど……今は、欲しいとは思えない。ママたちみたいに強い覚悟がないと、きっと育てられないから」
「その時がきたら決めればいい」
「……柴田」
「なんだよ」
「私、離してあげられなくなるよ?」
「その言葉、絶対忘れんなよ」
「……柴田」
「なんだよ」
「…………キスして」
柴田の返事が私の唇に下りてくる。
