小さなcafeのバレンタイン事情

その頃、店長とツカサは少しオシャレなお店でディナーを楽しんだ後、宅飲みすることになり、コンビニ寄って色々買い、ツカサの部屋へ向かっていた。

独り暮らしするには随分でかく、広くてキレイなシンプルな部屋で、大きな本棚が目を引く。

本棚にはコーヒー、スイーツの本がギッシリと収納されていた。

食器とかもセンスよく並べられ、コーヒー関連のグッズなどもキレイに収納されていた。

「お邪魔します」と入った店長は言葉を失うくらいだった。

「テキトーに座ってください」とツカサはいいながらリビングに置かれたテーブルの上にコンビニで買ったばかりのお酒やおつまみを置いた。

あまりお酒を飲まない二人は少し緊張している。

二人はお酒を飲みながら他愛ない会話を楽しむ。

しばらくして、ちょっとトイレに…と立とうとして、バランスを崩したツカサは押し倒すように、店長を床に倒した。

実はこれも作戦だが、純粋な店長はそんなことには気づかない。

二人はそのまま見つめ合う。

店長が先に、

「…いつまでこのカッコ?トイレ行くんじゃなかった?」と口を開いたため、

ツカサはそうだなと言って、立ち上がり、トイレに向かった。

座り直した店長はドキドキしすぎていた。