「高城真理愛さん、17歳。え、高校生?」
保険証と私の顔を見比べて驚いている男性医師。
「一人で来たの?」
「ええ」
時刻は夜の9時過ぎ。
決して早い時間ではないけれど、驚かれるほど遅い時間でもないはず。
「えぇっと、保険証は・・・もしかして、お父さんはお医者さん?」
はあ?
何で分かったんだろうって、保険証を奪い返してしまった。
ああ、なるほど。
私はまだ学生だからおじさんの扶養家族になっていて、その保険は医師会が運営している保険。
医師や病院に勤める人が持つ保険だから、おじさんがお医者さんってわかったんだ。
「高城真理愛さん?」
黙ってしまった私をじっと見ている男性。
「ママの旦那さんがお医者さんなんです」
無意識にパパではないぞって言ってしまった。
「そうか、わかりました」
それ以上追及されることはなかった。
「痛いのは右足だけだね?」
「はい」
顔と腕にも擦り傷はあるけれど、治療してもらう程のものではない。
足だってかばいながらでも歩けるから、たいしたことはないと思うんだけれど・・・
「この後レントゲンを撮ってみるけれど、そうひどい状態ではなさそうだね」
「ええ」
悪くても捻挫くらいだろうと思う。
「ただ・・・」
男性医師は困ったように私の顔を見た。
保険証と私の顔を見比べて驚いている男性医師。
「一人で来たの?」
「ええ」
時刻は夜の9時過ぎ。
決して早い時間ではないけれど、驚かれるほど遅い時間でもないはず。
「えぇっと、保険証は・・・もしかして、お父さんはお医者さん?」
はあ?
何で分かったんだろうって、保険証を奪い返してしまった。
ああ、なるほど。
私はまだ学生だからおじさんの扶養家族になっていて、その保険は医師会が運営している保険。
医師や病院に勤める人が持つ保険だから、おじさんがお医者さんってわかったんだ。
「高城真理愛さん?」
黙ってしまった私をじっと見ている男性。
「ママの旦那さんがお医者さんなんです」
無意識にパパではないぞって言ってしまった。
「そうか、わかりました」
それ以上追及されることはなかった。
「痛いのは右足だけだね?」
「はい」
顔と腕にも擦り傷はあるけれど、治療してもらう程のものではない。
足だってかばいながらでも歩けるから、たいしたことはないと思うんだけれど・・・
「この後レントゲンを撮ってみるけれど、そうひどい状態ではなさそうだね」
「ええ」
悪くても捻挫くらいだろうと思う。
「ただ・・・」
男性医師は困ったように私の顔を見た。



