零度の華 Ⅲ



あたしが話したとこは間違ってないはずだ

本当に知りたいことなら相手を怯ませる程の情報、若しくは言葉で操る話術等を持ち合わせて対話するべきだ


ただ内容の薄い情報を突き付けられたところで、誤魔化しはどうにでもできる


「テメェ、俺達を怒らせるような言動をとって、自分がどうなるのか分かってやっているんだろうな?」


今にも殺しが始まりそうな雰囲気を漂わせる鷹見の部下達

あたしはものともせず、すました顔で鷹見と向き合う

鷹見の部下の1人、仙道-センドウ-が発した言葉の返答をする


『あたしはあくまで提案をして、それに乗ってきたのがお前達である事も忘れていないか?あたしを処分できる権利があるとしても、今生かしているのはお前達だ。仕事をすると言った分、やることはやるが、つまらない事で使われるようであるなら、ムショでの仕事の方がマシだ。あたしの価値を下げられるようならな』




今まで黙っていた鷹見が、ここにきて口を開く


「殺人鬼に価値があるとでも?」

『実際、あたしの存在価値はあった。今でもお前達が出来ないことを出来ているという存在価値はあるはずだ。だから、"今は"生かしているのだろう?』


要らなければ、提案自体に聞き耳はたてない


「ならば、その存在価値を示せ。この無駄話が自分で価値を下げていることが、分からない程、零(ゼロ)も落ちぶれたか」


お互いがお互いを見下し、癪に障る言い方をする

これでは話が進むこともなければ、言葉の殴り合いが止むこともない