零度の華 Ⅲ




『はぁ、橋本という男は裏の組織との関わりがあった。それだけだ』

「何がそれだけだ。どうやって裏組織と繋がりを持った?その裏組織ってどこだ?」


あれやこれやと質問をぶつけてくる遠藤


そもそも………


『その質問を向ける相手を間違っていないか?聞く相手はお前達がもう捕らえている。裏組織との関わりがあるということも掴んでいるのに、何故、あたしに調べさせる?本人に相手にされなかったか?』


橋本本人は家族殺しは話すが、裏の奴等との接点など経緯については口を割ることはないだろう

自分の命が危険になるからな


いくら警察に捕まったとしても、もしも刑期があり刑務所から出ることが出来たのなら、真っ先に殺されてしまうからな


正直な話、警察に喋ろうが喋らないが、殺されるという結果に変わりはないだろうが、橋本がその事について分かっているのかいないかは、知らないが話す気は無いのだろう


鷹見があたしに調べさせるくらいだからな




「お前、いちいち……」

『まぁ、相手にされるわけないよな。調べることはできても物証ができないもんな。明白な根拠がなければ相手も話す理由は無いからな』

「だから…」

『あたしに調べさせている?警察の能力も落ちているな。取り調べで聞き出せないのか?寧ろ、それだけ聞きたければ、決定的なことを見つけて取り調べを行えよ』



遠藤の言葉を尽く被せながら言いたいことを喋った