『信用してないな』
「当たり前だ」
この状況でもあたしが嘘をつくと思われているようだな
流石のあたしでも、こんな状況で嘘をつくなどと自分の首を絞めるようなことはしない。
そんなこと言ったって、あたしの言葉を信じてはくれなさそうだな
『今更信じてくれなんて言えないのは分かっているが、ここまで来て死に急ぐような真似はする気はない。まぁ、お前達から言われた仕事はちゃんとするよ』
今までベッドの上に座っていたが立ち上がり、鷹見の前まで歩み寄る
そして、柵越しに真っ直ぐと鷹見の目をしっかりと見る
疑いの目は向けられているままだが、仕方ない
散々、警察や世間を欺き弄んだ殺人鬼だ
そう簡単に信用する人間がいる方がおかしな話だ
「明日、昼頃にまた来る」
鷹見達は背中を見せ、この場を去って行った
また、1人となってしまった
音のないこの空間で、ふと頭に過ぎったのは亜紀の存在
今頃どうしているのだろうか?
あたしのメッセージは届いているのだろうか?
亜紀はこれを知ってどう動いているのだろうか?
あたしの駒として殺しをしていた亜紀は、自分の意志で殺しをするをするのか疑問で気になるところ
まぁ、うまくやっていくと思うが、亜紀が起こした殺人事件を調べないといけなくなった時が厄介だな
その他にも心配事は色々とあるが、今は自分の事で手一杯になりそうだから考えることは一旦置いておこう
あたしはベッドの方に戻り、横になるとそのまま眠りにつき、傷ついている体が回復するよう努めた



