零度の華 Ⅲ



「取り敢えず、今日は報告をしに来ただけだ。後の詳しいことは鷹見警部らに聞いてくれ」


そう言って鷹見警視総監は、この場を去って行った

上官がいなくなったが、この場のピリついた空気は無くなることはない


「明日からお前には働いてもらう。内容は当日渡す資料の人物を調べてもらう。パソコンは1台用意する。必要なものがあれば最低限準備しよう。以上だ」


遠藤が説明を終えた


おいおい、待て、それだけか?

自分で言うのもおかしな話だが、あたしが警察の手助けをするというのに、情報屋の仕事をやらせるというのか?


『既にある情報を調べて何になる?それなら、あたしじゃなくてもできる』

「文句か?」

『違う。その内容じゃ、あたしがお前達を手伝うのに割に合わないって言っているんだよ。折角、あたしがいるんだ。犯人が分からない状況から割り出す為に使えよ』

「どうするかは俺達が決める」


鷹見の一言に、腑に落ちないと思いながらも"まだ"そうしないことに理解した