零度の華 Ⅲ



『別に大した理由はないが、強いて言うのであれば、お前達警察の無能さを味あわせてやること』

「とことん腐っているな」

『それは分かっていたことだろ。まぁ、正直それだけじゃないんだがな』

「何だ?全て話せ」


そう急かさずとも話してやるよ

隠すようなことでは無いからな


『情報収集だよ。他の奴らがどんなとこをして、殺しをする経緯なんかを知れれば良いと思っただけだ』


本当にただの"ついで"だ


「知ってどうする?」

ここで鷹見の口が開いた


『別にどうもしないさ。ただ、心理を知りたいという興味心だ。意味もなければ知ったところでどうすることもなく、嘘、偽りなしにお前達に情報は話す。信じられないだろうが、この期に及んで約束を破ったところで、あたしがソイツ等をどうこうできるわけでもないからな』


『どうせ、死ぬんだ』と一言付け足す


遠藤も鷹見も終始、疑いの目で見ているがあたしには無駄だと思ってしまう


疑うことは大事だ

あたしなんかを信用してはいけないが、利用できる人間である以上、言葉や目でそういう事は見極めてほしいものだな



それにココで嘘をついたところであたしにとって得は全くない


タイミングを計るように、携帯電話のバイブ音が聞こえた


鷹見が胸ポケットからそれを出し耳に当てる