零度の華 Ⅲ



鷹見は未だに睨みをきかせている


その目には悔しさも混じっているのが分かる

亜紀が仲間という決定的な証拠がないのと、裏付けもできないためだ


それを分って言っているあたしも意地悪なのだが、亜紀を庇う必要があるから引けない



「チッ」



鷹見はこれ以上の言葉が出ない……

いや、何を言ってもあたしに返されると察してだろう


舌打ちだけして黙った


あたしとしても、これ以上、亜紀の話になるのは嫌だったため有難い

諦めてくれて助かる


『まだ、聞きたい事はあるか?』


数秒の間をあけ、口を開いたのは遠藤の方だった


「何故、警察(俺ら)に協力しようとする」



これは遠藤がいない間に済んだ話

もう一度するべきだろうか