「お前の言う、"モノ"。所謂人の命を何千、何万と奪ってきておいて、お前がやりたかったことは何だ?」
遠藤に先を譲った鷹見だが、遠藤に次の質問を許さぬように、割って入ってきた
『あたしがやりたかったこと?』
「そうだ。あれだけ世間を騒がせて、自分が殺したことをアピールしていたんだ。何か、あったんだろ?」
『別に、大層な野望があった訳じゃない。仕事だから、面白そうだからとか単純な理由だ。テレビのニュース番組ではあたしの事を"精神的な問題"や"異常者"だと見解していたし、お前達警察は"自己顕示欲の強い者"、"反社会性パーソナリティ障害"、まぁ"サイコパス"だと見解していたみたいだから、それでいいんじゃないか?』
『何にせよ、カウンセリングをするもしないも自由だ。するのであれば、そこで判断すればいい。でも、鷹見。お前が思っている程、あたしに"殺し"という行動の先にあるものは深いものじゃないぞ?』
鷹見がどういう意図で、何を知るために質問をしたのか分からないが、鷹見に言ったことは間違っていない
確かに、自己顕示欲はあるだろう
自分がココに存在しているということを世間にアピールしていたし、表立った行動が多かったのは今までの中の殺しが物語っているしな
しかし、だからと言って何かをしたかったわけでも無ければ、何かを成し遂げたいという目標など一切なかった
ただ目先の快楽で動いていただけだ
今思えば、あたしは最終的に何をしたくて、何を望んでいたのだろう
って、当の本人も考えている始末
………そうだ
今までみたいにただ楽しむためだとか、目先の物だけに目を向けているようじゃ、捕まって尚、生きようとしている自分に愚にもつかない



