零度の華 Ⅲ



「テメェ、あまり舐めた態度とるなよ。お前はこの状況と俺達が知りたい事は関係ないと言ったがお前の命を俺達が握っているんだ。言葉を選べ」


遠藤はキッとあたしを睨む

あたしは睨み返すわけではないが、遠藤の目をしっかり見る

すると、今まで黙っていた鷹見が口を開いた


「俺は別に"殺し屋零(ゼロ)"(お前)を捕らえたからといって名誉挽回だとか世間からの目がどうのこうのだとか、気にしてない。上層部はどう思っているかは知らねーし、お前が警察(俺達)のことをどう思っているかなんて知ったこっちゃねーし。俺はただ、お前に聞きたい事があるからココにいる。ただ、それだけだ」


真剣な目であたしの目を見る鷹見に、あたしはフッと笑う


『それ、聞かれていたらマズイだろ』

「問題ない」

『問題ない…か。まぁ、余談はこのくらいにして、本題に入るか。あたしに何を聞きたい?お前等の時間が許す限り付き合う。約束は守るよ』


あたしは組んでいた足を変えて、2人の質問を待つ


今まで怒りをあたしにぶつけて来た遠藤から冷静さが見えてきて、チラリと鷹見を見ると、鷹見と目が合い「お前からいいぞ」と遠藤に先を譲る鷹見


遠藤は一礼してあたしの目を見つめて問う



「何故、何の戸惑いも躊躇(ちゅうちょ)もなく人を殺せる?」




これは意外な質問だな