零度の華 Ⅲ




翌日、あたしがいる牢屋に2人の男が現れた

それは鷹見荒維と遠藤秀の2人だった

近々、2人があたしの所へ来るとは思っていたが、こんなにも早いとは予想していなかった


2人は牢屋の前で立ち止まる



『それぞれ、あたしに聞きたいことがあるんだろ?』


何か言うつもりだった2人より先にあたしが2人に話を持ちかける


「あぁ、聞きたい事だらけだな」

『約束は約束だ。どんなことでも答えるし話してやる』

「テメェ、この状況でもまだ態度が大き過ぎじゃねぇか?」

『この状況とお前達が聞きたい事は別だろ?あたしにとって、お前達が知りたいことなんてどうでもいい事なんだからな。それに、態度がでかくなったのはお前等警察の方だろう?』

「なんだと?」



さっきから鷹見荒維は全く喋ることなく、あたしと遠藤秀の会話をずっと聞くだけ


クールと言うよりも、あたし達の会話に興味を示さず、早く終わらないかと待っているようだ


あたしもこのくだらない会話を終わらせて、少し考える時間が欲しい



『警察は、世間から無能だと言われ続けてきたが、"殺し屋零(ゼロ)"の逮捕によって名誉挽回。お前らの評価は上がり首の皮が繋がって一安心。めでたし、めでたし』


あたしは抑揚を一切つけることなく、淡々と話し何の感情もこもっていない拍手をしてみせる



案の定、遠藤はあたしに対して怒りを露わにする