零度の華 Ⅲ



あたしは目を閉じ、ふぅと息を吐くと目を開く


景色は変わらず、ただの天井だ


『醜いな』


"何故、自分だけが…"

そう思っている自分が醜すぎる


まるで自分が悲劇のヒロインだと言っているようだ


鷹見達にはあーは言ったけど、意外と気が滅入っているとはな

ちゃんと、あたしも人間じゃないか


でも、このままでは何もせず、死を待つだけの屍になるだけだ


今はただ生きることを考え、やるべき事を考えよう


あたしが素直に警察の思い通りに動けば、奴等は自分達の功績だと自慢し鼻を高くして自分達が"正義"だと言うのだろう



別に功績だの正義だのに興味はないが、警察の掌で転がされるのだけは我慢ならない