零度の華 Ⅲ



『屈辱だ。そう言えば、見逃して自由にしてくれるわけでもないだろ。もう捕まった時点で、諦めはついている。だったら、最期まであたしはやりたいようにするだけだ。お前達警察の無能さをあたしが思い知らせてやるのも面白い、そう思ってな』


ニヤッと笑って見せる

鷹見はあたしが笑っているのを無視して話を進める


「我々が君の提案に聞く耳を持つと本気で思っているのか?犯罪者の力を借りるとでも?」



おいおい、今更そんな話をするのか

とことん面倒な性格してんな



『好きなようにしろ。決めるのはお前だ。あたしはあくまで"提案"をしているだけだ。今のあたしは鎖を繋がれ身動きのとれない、ただの小動物』


「小動物?随分と自分を可愛く言うんだな。小動物に人は殺せない」


『あっそ。ずっと見た目だけに騙され続けるといい』



あたしは鷹見達に背を向け、ベットに横になる

話すのに疲れた



拗ねたとか礼儀知らずだと言われようが構わない


昨日の今日で休む暇を与えてくれない警察が悪い

それに、あたしよりも警察側の方が今は考える時間が欲しい筈


まぁ、どんな結果になろうが、あたしはいずれ牢屋(ここ)から逃げ出すつもりだ



こんなとこでくたばりたくはないし、死ぬなんざあってはならない