零度の華 Ⅲ



鷹見の父親と厭味の言い合いをするのは何年ぶりだろうか?


分からないが懐かしいな

もうちょっと懐かしさに浸り、話をしたかったが後ろの外野が煩いのと、確認したい事があるから昔話はここまでにしておく



『鷹見』


名前を呼ぶと2人が真剣な目であたしを見る


『あー、どっちも鷹見か。まぁ、いいや。息子からあたしの提案を聞いたか?』


「あぁ。聞いたが、色々と君に聞きたいことがある」


『なんでも答える』


「君は警察に協力すると言っているが、具体的にはどう協力するつもりだい?」


これ、結構話が長くなるんじゃないか?

この質問を例えるなら、面接を受けに来た志望者に面接官が「会社にどう貢献するか」と問われているようだ

一言、二言で終わればそれでいいが、そう簡単な話ではない



それよりも、あたし達よりも周りの方が緊張しているように見える

お前達外野はただ聞くだけだろーが

話をするのはあたし達だというのに



あたしは外野の事はさておき、話を進める



『お前達警察よりもあたしの方が情報収集は長けている。それに犯罪に関しての知識はそこら辺の雑魚よりある。簡単に言えば警察の"頭脳"になるということだ。今、野放しになっている指名手配犯や未解決事件の犯人、その他犯罪者を捕まえるためにあたしがそいつ等を見つけてやる。お前達は法律とかなんやらで縛られているから、深くは踏み込めないだろうが、あたしは関係ない。手を汚したくないのなら、汚れてしまっているあたしを使えばいい。あたしはそうやって"人"に使われてきたんだ。警察も色々と多忙だから、あたしが少しでも仕事を手伝って片付けをしてやるってことだ』


「そこまでして、何故、協力しようと思った?君としては警察に捕まったうえに、使われるということは屈辱的ではないのか?」



まるで、あたしのことを分かっているみたいな言い方だな