零度の華 Ⅲ




鷹見警視総監を先頭に、左横には息子の鷹見、右横から後ろは見たことがない奴等で名前も分からない



ここに約10数人程はいるだろう

見る限りお偉いさん達といったところか


なんとも大層なことだ



それもそうか


殺し屋零(ゼロ)が逮捕されたとなると、一度その姿を"見てみたい"、"確認しておきたい"と思うのは当たり前か

何十年と正体も分からず、手掛かりも掴めず、やっと捕まえた人物なのだから




鷹見警視総監の足があたしの牢屋の前で止まると、後ろにいる奴等も必然的に足を止める




「君が零(ゼロ)か?」


その質問にあたしは鼻でフッと笑った



『わざわざ聞く必要があるのか?違うと言えば見逃してくれるのか?……ここに居る以上、あたしが零(ゼロ)で間違いない』


少しザワつきを見せるお偉いさん達

その理由は考えずとも分かる



「驚いたな、こんなにも若いとは…」


『そうでもないだろ。お前達警察と鬼ごっこしてた時はあたしは小学生や中学生くらいだったんだぞ?一度や二度と少ない回数で会ってはいない。結構会っていると思っていたんだが、老化が進んで忘れてしまったか?年を取るのも大変だな』


「何も変わらないな。その減らず口も、態度も。君は成長できていないようだね」



変わってねーのはどっちだよ




いや、お互い様か