零度の華 Ⅲ




一般にいう"常識"があたしには通用しない

先ず常識というものが個々によって考え方が違う時点で、常識という言葉は差別として扱ってもいい



我が子を捨てた母親が咎められるのか?


それとも育てた者が咎められるか?



あたしにはどちらでもいいが、あたしにとって今までやってきたことはあたしの意志

誰から言われたわけではなく、自らが望んで歩んだ道


後悔なんてしたことは今まで一度もない



「ッ__…」


思った通り遠藤は何も言えずに黙った

それを確認して鷹見に視線を移す


「お前の提案とやら、考えておく」


鷹見の返答を聞いた者達は驚きを隠せない

まさか、殺し屋の言葉に正気で耳を傾けているのではないかと…



殺し屋の手を警察が借りるなどと前代未聞なことがあってはならない


それは鷹見が一番分かっているはず


しかし、他の奴等は耳を疑いながらも、誰もそれ以上聞くことができなかった

それは、鷹見がその後全体に指示を振っていたから、誰も口を聞けなかったのだ





あたしは鷹見の返答に期待を持ち、出血により気を失った