二人で、これまでにいろんな話をした。

私は、会話の流れで、ふと東京を懐かしんで

「もう、友達との付き合いもないんですけどね。でも、あの頃はとても楽しくて…今みたいに悩まなくてもよかったですし」

「そうか、高松さんにとって、ここは縁も所縁もない町だもんな」

私は、厚かましいかなと思いつつも、疑問に思っていたことを思いきってたずねてみた。