思わずペコペコ頭を下げると、香川さんは

「全く…いつも言ってるだろ?俺が強引に決めたことなんだから、高松さんは何も気を遣わなくていいんだってば」

少しぎこちなく、私の頭をポンポンしたあと

「今日は天気もいいし、このまま海までドライブでもしようか。あ!もし、疲れてるなら家に直行するけど…」

そう言われたので、私は慌てて

「行きましょう!私、ペーパードライバーなので、ドライブは嬉しいです」

素直にそう伝えると、香川さんは少しリアクションに困ったような感じだったが、

「じゃ、行こうか」

そう言い、車は海を目指して走り出した。