「それで…いや、なんか…今の時代はSNSを聞くのが普通だとのことで、とりあえず聞いてみたんだけどさ…でも、その…同類ということなら、連絡先交換できないかな?ホラ、高松さんが困った時、連絡欲しいし…」
いつもなら、怖いとか冷たいと言われることもあるような、かなりハッキリした口調の香川さんなのに…。
もはや別人の如く、しどろもどろに打診してきた。
これまで、バイト先の年下男子などにも、連絡先を聞かれることはあったので、私は男の人に連絡先を教えることに特に抵抗はない。
とは言え、お互いになんとなく人目につきにくい場所へ移動してから、連絡先を交換した。
「香川さんって、春樹って名前なんですね」
「ああ。高松さんは美春だったよな」
そこまで知ってるんだ…。
「ハイ」
「何か…共通点多いけど、名前にも共通点あるんだな」
言われてみれば、香川に高松…そして、お互い“春”が入っている。
いつもなら、怖いとか冷たいと言われることもあるような、かなりハッキリした口調の香川さんなのに…。
もはや別人の如く、しどろもどろに打診してきた。
これまで、バイト先の年下男子などにも、連絡先を聞かれることはあったので、私は男の人に連絡先を教えることに特に抵抗はない。
とは言え、お互いになんとなく人目につきにくい場所へ移動してから、連絡先を交換した。
「香川さんって、春樹って名前なんですね」
「ああ。高松さんは美春だったよな」
そこまで知ってるんだ…。
「ハイ」
「何か…共通点多いけど、名前にも共通点あるんだな」
言われてみれば、香川に高松…そして、お互い“春”が入っている。