「大賀さん…」

そう言うと、目の前の彼は一瞬の間のあと

「ああ、高松さん!久しぶりだね」

私は、このバイトを始めてから、気分転換に髪をブロンドにしていたので、大賀さんはすぐにわからなかったらしい。

「どうしたの…大賀さん。病院からいきなり居なくなったけど、この近くに住んでるの?」

そんなことをつい聞くと

「いや…。今は県外に住んでて、ここはたまたま通りかかっただけだよ」