美春が突然いなくなった時には、流石に焦ったが、きっと彼女は四国へ…かつて僕が誘った旅先へ向かったのだと、不思議な程にすぐに判った。

メンタルが強いとは言えない彼女なので、きっとマリッジブルーで、一人になりたかったのかもしれない。

それでも、僕は彼女を追った。

追わなければ、彼女を失うような気がして…。

そして、美春が何か言おうとした時、別れ話かと思ってヒヤリとしたが、まさか、初めて美春の口から愛の言葉を聞けるなんて…あんな幸せは初めての経験だ。

その言葉に、何一つ嘘偽りがないことも伝わってきて、その夜に初めて結ばれた。