「違う」 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんは否定すると私をぎゅっと抱き締める。 「お前は何も悪くねぇ」 「金髪だって憧れの色だ。おかしくねぇよ」 「みんな染めてんじゃねぇか」 「でも中学校で金髪のままでいたら、みんな変な目で見てきたよ」 「先生にも特別扱いされて…」 「ありす、大丈夫だ」 「俺がいる」 「氷雅(ひょうが)お兄ちゃっ…」 「2人で生きて行こう」 もう涙が止まらなかった。 氷雅(ひょうが)お兄ちゃん、 一緒にいてくれてありがとう。