月沢くんが割り箸でカップラーメンを食べ始めると、
私も割り箸でカップラーメンを食べ、酎ハイ入りのグラスに突っ込まれたサワー味のアイスキャンディーを飲む。
カップラーメン美味しい。
酎ハイもアイスキャンディーが程良く溶け、甘くて刺激的で、
アルコール入ってないのに酔いそう。
「おい、ありすちゃん、酔ってね?」
三月くん が言い、月沢くんは酎ハイを飲みながら私を見る。
「結局酔わせたんかよ、総…」
三月くんの口を夜野くんが右手で塞ぐ。
総…?
え、何!?
三月くんが目で謝ると、
夜野くんは口から右手を離して月沢くんに笑いかける。
「…………」
月沢くんは無言で夜野くん見つめた後、右手を伸ばして私の頬に触れる。
「…星野、頬が赤い」
「…一旦ベランダに出よう」



