「ありがとう…あっ、私のは夕日ちゃんと同じ猫」
「…俺も」
私に続けて月沢くんが言うと、シーフード味のカップラーメンを見ながら夜野くんがにっこり笑う。
「あ、俺のもよだれ垂らしてる。高校の夕日みたいに」
「ちょ、はぁ!?」
夕日ちゃんは顔を林檎のように赤らめながら叫ぶ。
「高校の夕日ちゃん?」
私が尋ねると、
「今はハイテンションでガサツだけど、高校ではクールでいつも寝てるんだよ」
「何!? 凜空、ガサツって!」
「夕日、命令多いもんな~」
三月くんは笑いながら言う。
夕日ちゃんが睨むと、
「しゃあーせん」
三月くんが謝る。



