仲間と思われる3人が驚くと、月沢くんは私を離す。
黒髪の男の子が月沢くんに笑いかける。
「…ごめん」
「怜王、少し早かったみたいだね」
「…お前、絶対わざと開けただろ」
月沢くんは複雑な表情を浮かべ、自分の前髪に手の平を当てた。
あ、黒髪の男の子と目が合って…。
「あれ? 君って2年C組の前にいた子?」
「え?」
――――ウチのクラスになんか用事?
昨日の優等生美男子の言葉が脳裏に浮かび上がった。
「…あ」
「もしかして昨日声をかけてくれた…」
「そうだよ」
まさか、月沢くんの仲間の一人だったなんて!
「雰囲気が違うので全く気がつきませんでした」
「…こいつ高校では猫被ってるから」
「ん?」
黒髪の男の子が、にっこり笑いながら聞き返すも月沢くんは無視する。



