総長、私のリボンほどいて。🎀


 仲間と思われる3人が驚くと、月沢(つきさわ)くんは私を離す。

 黒髪の男の子が月沢(つきさわ)くんに笑いかける。
「…ごめん」
怜王(れお)、少し早かったみたいだね」

「…お前、絶対わざと開けただろ」

 月沢(つきさわ)くんは複雑な表情を浮かべ、自分の前髪に手の平を当てた。

 あ、黒髪の男の子と目が合って…。

「あれ? 君って2年C組の前にいた子?」

「え?」

 ――――ウチのクラスになんか用事?
 昨日の優等生美男子の言葉が脳裏に浮かび上がった。

「…あ」
「もしかして昨日声をかけてくれた…」

「そうだよ」

 まさか、月沢(つきさわ)くんの仲間の一人だったなんて!

「雰囲気が違うので全く気がつきませんでした」

「…こいつ高校では猫被ってるから」

「ん?」
 黒髪の男の子が、にっこり笑いながら聞き返すも月沢(つきさわ)くんは無視する。