月沢(つきさわ)くんの甘い声が耳元でふわりと広がる。 私は部屋を出て忍び足で玄関まで歩いて行く。 そして玄関の扉を静かに開けた。 外に出ると扉をゆっくり閉めて、隣の部屋まで歩く。 ガチャッ…。 隣の部屋の扉が開いた。 月沢(つきさわ)くんは月のマークがついた指輪を左手の中指につけ、 ネイビー色のTシャツに白のTシャツを重ね着し黒のスキニーパンツを穿いている。 昨日までベランダだったのに、 目の前に月沢(つきさわ)くんが…。 これは夢? 私は月沢(つきさわ)くんに腕を掴まれ、中に入る。