総長、私のリボンほどいて。🎀



 深夜0時前、私はスマホを左手に持ったまま氷雅(ひょうが)お兄ちゃんの部屋の扉を右手で少し開ける。

 氷雅(ひょうが)お兄ちゃん、熟睡してる…。
 これなら行けそう。

 私は右手で扉を閉める。

 ほんとに氷雅(ひょうが)お兄ちゃんを裏切っていいの?
 やめた方がいいんじゃ…。

 私は首を横に振る。

 黒のふわロングのウィッグ被って、

 だっさいTシャツに短パンの方が絶対バレないのに、
 こんなウエストに大きなリボンがついたライトブルーのTシャツに着替えておいて今更戻れないよ――――。

 私は涙ぐみながらも自分の部屋に行く。