「もう先にお茶漬け食べてきた」 ほんとはまだ食べてないけど、 そう言わないと氷雅(ひょうが)お兄ちゃん、『俺が作る』ってまた言いかねないし。 「そうか」 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんはベットに座ったままスプーンで一口食べる。 「クソまずい」 「え」 「湯入れすぎ。味しねぇ」 お湯入れすぎちゃった!? 「あ、作りなお…」 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんはスプーンでお茶漬けを食べ続け、完食してくれた。 空の器をおぼんの上に乗せ横に置くと、 私を抱き締め、頭を優しく撫でる。 「え、氷雅(ひょうが)お兄ちゃ…」