…あれ? そういえば氷雅(ひょうが)お兄ちゃん、着替えたらすぐ晩御飯作るって言ってたよね? まだ着替えてるのかな? それにしては遅いような…。 私はコップをテーブルに置いて、氷雅(ひょうが)お兄ちゃんの部屋の前まで行く。 「あの、氷雅(ひょうが)お兄ちゃん」 「…………」 何も返って来ない。 やっぱり何か変だ。 「氷雅(ひょうが)お兄ちゃん、開けるよ?」 ガチャッ。 私は部屋の扉を開けた。