総長、私のリボンほどいて。🎀


 え、あ、この声は……。

 ポロッ…。

 光が浮かび、私の頬を(こぼ)れ落ちる。

「おお、月沢(つきさわ)じゃん。久しぶり…」

 白色のTシャツに黒のスキニーパンツを穿いた月沢(つきさわ)くんは元2代目総長たる冷気を放ちながら風浦(かざうら)くんを睨み付けた。

 あ、髪から手が離れ……。

「マジになんなよ。悪かったな」
 風浦(かざうら)くんは謝ると私を見て切なげに笑う。

「幸せにな」

 風浦(かざうら)く… あ、行っちゃった……。

「…なんで東京でも裏道通ってんだよ。危ねぇだろ」

怜王(れお)くん…やっと…会えた……」

 私は崩れ落ち、ぺたん、とその場に座り込む。

「…おい! あり…」

 もう、涙が止まらない。
 声にならない。