*
「あぁ、外暑いな」
私は真っ暗な空の下、孤独に裏道を歩く。
図書館の中は涼しかったのに…。
あ!? 黒のふわロングのウィッグ外せば涼しくなるかな? って……。
私はふっ、と力なく笑う。
「もう被ってないんだった…」
クセって怖い…。
部屋に帰っても、もう、氷雅お兄ちゃんはいない。
氷雅お兄ちゃんのカレーが恋しい。
夏休みだし、一度帰ろうかな…でも、もし、彼女出来てたら邪魔かも……。
私は立ち止まって夜空を見上げる。
今日は満月のはずなのに雲に隠れてて見えない。
「寂しいな…」
「だったらさ、俺の姫になんない?」
え?
私は振り返ると目を見開く。
闇眠と背中に金色の字で書かれた紫の特攻服を着た男の子が立っていた。
暴走族!?
…あれ? アッシュグリーンの髪…どこかで見た気が……。
私はハッとする。
あっ、もしかして――――。
「あぁ、外暑いな」
私は真っ暗な空の下、孤独に裏道を歩く。
図書館の中は涼しかったのに…。
あ!? 黒のふわロングのウィッグ外せば涼しくなるかな? って……。
私はふっ、と力なく笑う。
「もう被ってないんだった…」
クセって怖い…。
部屋に帰っても、もう、氷雅お兄ちゃんはいない。
氷雅お兄ちゃんのカレーが恋しい。
夏休みだし、一度帰ろうかな…でも、もし、彼女出来てたら邪魔かも……。
私は立ち止まって夜空を見上げる。
今日は満月のはずなのに雲に隠れてて見えない。
「寂しいな…」
「だったらさ、俺の姫になんない?」
え?
私は振り返ると目を見開く。
闇眠と背中に金色の字で書かれた紫の特攻服を着た男の子が立っていた。
暴走族!?
…あれ? アッシュグリーンの髪…どこかで見た気が……。
私はハッとする。
あっ、もしかして――――。



