え…?
自分の頬に右手で触れてみる。
嘘…。
私、なんで泣いて……。
…あ、そっか。
月沢 くんに会えたのが嬉しいんだ。
でもそんなこと恥ずかしくて言えない。
「…これ、食べるか?」
月沢 くんは袋に入った白いサワー味のアイスキャンディーを仕切り板の穴から手渡してきた。
「うん、食べる」
私は仕切り板に近づいてとっさに手を伸ばす。
袋に入った白いサワー味のアイスキャンディーを受け取った瞬間、今日も指先が触れた。
「…泣いてごめんね」
「勉強疲れ溜まってるのかも」
「…勉強疲れ?」
「…氷雅お兄ちゃんに言われて毎晩大学受験の勉強遅くまでやってるから」
「…大変だな」
私は誰にも聞こえないような声でぽつり呟く。



